大豆農家の想い
日本一の大豆を目指して

長岡市の中央を流れる信濃川、この西部一帯は広大な穀倉地帯であり古くからお米をはじめ大豆、大麦、野菜など様々な作物が生産されております。その一角、関原地区に本プロジェクトの大豆を生産している有限会社百笑会があります。会社名の由来は「皆さんを笑顔にする」だから「百姓」を「百笑」としたそうです。
「大豆を作るには最も適した地域ではないでしょうか」そう語るのは代表の池田治さん。
「この地域は1反(100㎡)あたりの取れる量が300Kgを超える、新潟県の平均が約170Kgなのでとても多く収穫され、さらに1等、2等比率が高いです。」
それを証明しているのが毎年行われる大豆の収量や品質、生産性などの評価をする「全国豆類経営改善共励会」。百笑会近郊、長岡市西部の農家さんが平成26年、27年と連続して最上位である農林水産大臣賞を受賞しました。
ではなぜ大豆を作るのに適しているか。池田代表に聞いてみました。
まずは土。もともとこの地域は近くの西部丘陵から流れる豊富な栄養を含んだ水や土が堆積してできあがった地域、土質も砂質と粘土質の中間で砂質のように栄養が流れ出ず粘土質のようにぬかるみになり水がたまるようなことも少ないとのこと。
次に排水対策。畑に水がたまると根腐れやカビが生えたりと大豆の生育に悪影響がでてしまいます、そこで排水を効率よくするための仕掛けとして畑の回りに溝を掘り、効率よく水を抜く道をつくり、また畑の地中に隙間を作り表面の余分な水分を効率よく地中に染み込ませる工夫を百笑会ではすべての畑で行っているそうです。
そして湿気。長岡市は山々に囲まれた盆地であり夏場は湿気が高く人間にとっては過ごすのに少々不快であるが作物にとってはこの湿気が誠に都合が良い、適度な水分調節となり品質の向上につながっているとのこと。
これらの好条件によって安定的に高品質の大豆が収穫されています。
池田さんに今後について聞いてみました。
「私たちが長年作りつづけている米は県外に出荷せずにほとんど地元の皆さんに食べてもらっております。大豆についても地元の醤油屋さんで調味料に形を変えて地元の皆さんに喜んでもらえるのは本当に嬉しいです。今後も地元に必要とされる企業として間違いないものを作りつづていき、皆さんに笑顔を届けていきたいです。今後も日本一の大豆を目指していきます」と語る。