県産醤油復刻プロジェクトは原点に立ち返り、原材料を輸入に頼らず新潟県の大豆、小麦で醤油造りを行います。
新潟県は広大な越後平野と米づくりに適した環境から古くから農業が盛んに営まれてきました。明治時代後期には当時日本人は農業従事者がほとんどだったため一大農業県であった本県に人が集まり、都道府県の中で人口が最も多かった時期もありました。
しかし新潟県の農業は衰退の危機に瀕しています。食文化の人あたりの米の消費量は昭和37年では118Kg/年でしたが平成25年には57Kg/年に半減しております。醬油づくりには欠かせない主原料である小麦もかつてはたくさん作っておりましたが戦後年々減少し、平成9年(1998年)には完全に無くなりました。農業従事者の高齢化が進み、耕作放棄地も年々増え続けております。このままでは新潟県の農業が衰退してしまいます。
私たちが造るしょうゆの原材料である大豆、小麦はほとんどが海外産に頼っているのが現状です。 かつての醬油造りは地元の農家さんから大豆、小麦を作ってもらい、四季の温度変化を利用してじっくり醸造していました。
県産醤油復刻プロジェクトは原点に立ち返り、
原材料を輸入に頼らず新潟県の大豆、小麦で醤油造りを行います。
わたしたちは醤油造りを通して耕作放棄地で大豆、小麦を生産し、
海外からの輸入に頼らず新潟県の農業の活性化を目指します。